Q.泉田てる総師長は、原作とは随分イメージが違いますね。
このお仕事を受けるときに、役柄を聞かされずに原作を渡されたんです。で、読んでみたら「どこに私の役があるの?“小峰響子”では若すぎるし・・・。“泉田てる”しかないじゃない?」って(笑)。原作者のこしのりょうさんが、色紙にみんなのキャラクターの絵を描いてくださったんですけど、私のだけ「すみません」って書いてあったので、これで気持ちよくやろうかな、と思いました(笑)。
Q.役作りに関して、最初にお考えになったことは?
総師長は病院において医者の部長クラスと同じ権力、権限があるとのことなんです。ということは、高樹先生(柳葉敏郎)や、江藤先生(八嶋智人)より上ということになります。ビシっとしないといけないので優しい笑顔は控えようかと思っています。
Q.泉田総師長は、あおい(石原さとみ)の過去を知る唯一の人物ですね。
原作の漫画がいままだ連載中ということで、ドラマは漫画に忠実な展開になっていくわけではないそうなんですね。聞かされているのは、泉田てるとあおいは過去に何か接点があったようだ、ということ。もうひとつは、何か泉田てるには企みがあるような怪しさみたいなものがあるということ。どう展開していくのかは私も楽しみなところです。
Q.ドラマを通じて、医療現場の難しさを感じられたことは?
台本の中の物語だけでなく、実際こういう立場に立たされたときに、「私ってどっち側の人間だろう?」ということは考えますよね。確かにあおいちゃんの理想は素敵だなとは思いますが、手出ししてはいけない領域っていうのもあるな、というのは感じました。
Q.あおい役を演じる石原さとみさんの印象は?
同じ事務所なんですよね。デビューしたころから「いい子だな」と思って見ていました。さとみちゃんはすごく明るくて、美空あおい役ははまり役ですよね。凄く真っ直ぐで・・・。
Q. 撮影現場は明るくて楽しい雰囲気ですね。
私は、医療現場に立ち会うことはないので、偉そうに自分の部屋に誰かを呼びつけたり、会議室だとかそういうシーンが多いんですけど、楽屋は凄いですよ。「本番前に私を巻き込まないで!」って感じです(笑)。でも、仲が良いっていうのは、いいことですよね。打ち解けるまでお互い遠慮があったりして、やりたいことを全部発揮できなかったりしちゃうものなんですけど、こんなに初めから仲がいい現場は珍しいんじゃないでしょうか。
Q.片平さんご自身が、救急医療など現場を目の当たりにしたとか、印象的な医師や看護師に出会ったというようなエピソードはありますか?
私、健康なのでほとんどないんですよね(笑)。でも、随分昔のことですが、ケガをして救急車で運ばれたことがあるんです。そのときの救急隊員の方とか、診療台で処置してもらった時の手際の良さは凄いなと思いましたね。ただ、救急車は嫌でした。すごく揺れて、そっちの方が痛い、みたいな(笑)。運転が荒いわけではなくて、ケガに響いたんでしょうね。そんな体験をしてからは、自分が運転していてもサイレンが聞こえたら、救急車がどっちから来ているか確かめて、スムーズに行かせてあげようと思うようになりましたね。
Q. 看護師という職業に対するイメージは?
この仕事もそうですけど、好きじゃなくちゃできない仕事ですね。あまりにも大変すぎると思います。患者さんの中には、結構わがままになっちゃう人もいるそうです。普段は凄く穏やかな人でも、自分が病に冒されたりすると…。人間ってやっぱり弱いものなんですよね。そのイライラを自分では対処できなくなくて、それをぶつける先が看護師さんになる場合も多いようです。もし私がこの仕事をしていなかったら看護師という仕事を選んだだろうか、って考えたら…。女性にはきつい仕事だけど、女性だからこそ出来る細やかな心遣いが必要とされる仕事でもあるわけで…。
Q.最後に、視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
このドラマは、医療というものがベースにはありますが、青春群像劇だと思います。台本読んでいても必ず心打たれるシーンがあります。大変な職業ですが、「私もナースになりたい」という人がひとりでも増えればいいなと思いますね。私も昔、「スチュワーデス物語」というドラマに出演しましたが、「あのドラマを見てスチュワーデスになりました」ってたくさんの方に言われて、凄く嬉しかったんです。私はスチュワーデス役ではありませんでしたが…。職業ものって、それもひとつの楽しみでもあるんです。終わったあと何年か先に「あのドラマを見てナースになりました」って言う方がどのくらい現れるか楽しみです。その気にさせるドラマじゃないかなって思いますから。